森などに生息する小さな動物『リス』
お尻についた尻尾が特徴的なちっこくて可愛らしい動物ですよね。
あの尻尾を見ていると「ふわふわしてて気持ちいいんだろうなぁ・・・」とついつい触ってみたくなってしまいますが、実はリスの尻尾を触るのはNG。
リスのしっぽを無理につかんでしまうと取り返しのつかない大惨事になることも・・・
という訳で、今回はリスの象徴とも言える『尻尾』の様々な役割について調べていきたいと思います。
ピンチの時は切り離す

食物連鎖の自然界では連鎖の頂点に立たない限り天敵というものが存在します。
もちろんリスにも例外なく天敵が存在するのですが、自然界に生息していると天敵が背後から忍び寄ってきて急に尻尾をつかんでくることも…
リスの天敵は?…
空の天敵:鷹、鷲、フクロウなど
地上の天敵:猫、キツネ、いたち、たぬき、ヘビなど
普通ならそのまま食べられて命を落としてしまいますが、リスの尻尾は非常にちぎれやすい構造になっているのでわざと尻尾を引きちぎってその場から逃げる事が出来るのです。
「リスもトカゲのしっぽ切りと同じことが出来るんだ!」
と思ってしまいそうですが、この行為は1回きりの大技で何度も使えるわけではありません。
リスにはトカゲのような再生機能が無いので、身代わりに使ったらそれが最後。尻尾のないリスとして残りの人生を過ごさなければならないのです。
「ふわふわしてるから触ってみたい」と軽い気持ちでリスの尻尾を触ってしまうとちぎれて大変なことになってしまうので、リスと触れ合う際にはじゅうぶんに気をつける必要があるのです。
天候によっては傘の代わりに
雨や雪が降った時は雨傘に変身
外出中に雨や雪が降ってきた時、人間ならカサを差して体が濡れるのを防ぎますよね。
これと同じようにリスも雨や雪が降ってきた時は自分の尻尾を使って雨や雪をしのぐことがあります。
↓尻尾で雪をしのぐ様子がこちら
尻尾には雪が積もっていますが体には全然積もっていないのが分かります。
これなら体が冷えにくいので寒さを気にせずエサ探しが出来そうですね。
日差しが強い時は日傘に変身
アフリカなどの暑い地域にもリスは生息していますが、この地域のリスは強い日差しを避けるために自分の尻尾を日傘代わりにします。
出典:https://goo.gl/mBfN1E
あんまり効果がなさそうに見えますが体感温度は5℃も変わってきます。
気温が約40℃なので、それが35℃になると考えれば結構違ってきますよね!
ジャンプの時は舵取りの役割
木の上で生活するリスにとって尻尾は欠かせない存在です。
実はリスの尻尾は体のバランスを取る大事な役割を担っていて、木から木へ飛び移る際は尻尾を上手く利用してバランスを取りながらジャンプしているのです。
↓木から木へ飛び移る様子がこちら
尻尾を広げたり微妙に向きを変えたりしてバランスを取っているのが分かりますね!
寝る時は抱き枕にする
寝る時は抱き枕が無いと眠れない…そんな人も多いと思いますが、リスの中にも抱き枕がないと眠れない子がいるみたいです。
↓しっぽを丸めて寝ている様子がこちら
丸まって寝る姿がとってもカワイイ!
尻尾はふわふわしてるから抱いて寝たらきっと気持ちいいでしょうね。
まとめ

今回のまとめ…
・天敵に捕まったら尻尾を切り離して逃げる(1回限り)
・天候に応じて自分の尻尾をカサの代わりにする
・不安定な木の上では尻尾を使って体のバランスを取っている
・寝る時は自分の尻尾を抱いて寝ることがある
飾りのように見えるリスの尻尾にも色んな役割があったのは意外でしたね。特にピンチの時は尻尾が取れることには驚きました。
生きるためには身を削る必要がある…自然という場所はリスたちにとってとても厳しい世界なのかもしれません。