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動物園や水族館ではもはや定番の動物『ペンギン』
海外からペンギン大国と呼ばれるくらい日本はペンギンが多い国ですよね。
現在では飼育されている数も2000羽を超えており、今ではどこの動物園や水族館に行ってもその姿を見かけるほどです。
しかし、それだけたくさんのペンギンが日本では飼育されているのにペットとしてペンギンを飼育している人はあまり見かけませんよね。
あんなにカワイイ見た目なのにペットとして飼う人が少ないのはなぜなんでしょうか?
という訳で、今回はペンギンをペットして飼うことは可能なのか、飼う時に注意する事はあるのかという点について詳しく調べてみたいと思います。
ペンギンの値段
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ペットとして購入は可能
まずはペットとして飼えるのかどうかですが、これは『可能』です。
国内で流通している数が少ないのでペンギンの販売自体なかなか見かけませんが、入荷さえすればペットショップでペンギンを取引することもできますし、実際にペンギンを飼っている個人や小規模のお店もあります。
↓ペンギンカフェ『バランタイン』(兵庫県)
↓ペンギンのいるBAR池袋(東京都)
動物園や水族館に行かなくても近場でペンギンのカワイイ姿を見られるのはちょっと魅力的ですよね。
しかし、いくらカワイイ姿が近くで見られるとはいえペンギンの飼育はとても難しいので犬や猫と同じ感覚で飼い始めるのはNG。
飼う時の注意点はこのあと書いていきますが、気をつけなければいけない部分がたくさんあるので軽い気持ちでペンギンを飼うのは避けた方がいいかもしれませんね。
販売価格は種類によって異なる
ペンギンの販売価格ですがペンギンの種類によって値段に大きな差があります。
比較的に入手しやすいと言われているケープペンギンで100万円以上、逆に入手が一番難しいと言われているコウテイペンギンの場合は1000万円以上になることもあるそうです。
珍しいペットなので高いんだろうなとは思っていましたが、最低でも100万円必要となれば一般家庭でペンギンを飼うのはかなり難しそうですね…
ペンギンのエサ
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ペンギンは小さい体に似合わずとっても食欲旺盛。1日の食事量は自分の体重の約10%程度と結構たくさんの量を食べます。(ケープペンギンの平均体重が4kgなので1日の食事量は大体400g程度)
しかもペンギンは魚しか食べないので、アジやイワシなどのお魚をスーパーで調達して来なければなりません。
スーパーで魚を買う人なら分かると思いますが、毎日400gの魚を買うと考えればペンギンのエサ代が月にどれぐらいかかるか想像がつきますよね。
ビックリするほど高額!という訳ではありませんが、月に10000~20000円はかかってくる計算に…家計に余裕がないとこの食費はかなりの大打撃ですね。
しかし、ペンギンを個人で飼っている人の中には1ヵ月のエサ代を4000円に抑えている人もいるようです。
ウチの王子はアユとワカサギが大好物ですが、予算の関係上で定番は小アジでございます。
近所の激安スーパーで1パック100円で買ってきます。1日1~2パックあげてるので1日平均150円程度です。
安売りの時に大量に仕入れて冷凍保存したり、うまくやりくりすれば、食費は月4000円で収まります。 引用:ペンギンといっしょ
安売りの時に大量に仕入れたり、冷凍保存させたりと上手くやりくりをする必要はありますが、月4000円程度のエサ代ならなんとかなりそうですね!
ペンギンの性格
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見た目や仕草から温厚そうな性格をイメージさせるペンギンですが、性格は意外と凶暴。
慣れないうちはくちばしでつつかれたり、翼でベシベシ殴られたり、本気で噛みついてきたりと散々な目に遭う事も…
↓激しく噛みついている様子がこちら
最悪の場合、飼い主に懐かない可能性もあります。これが一番ツラいですね…
なので、そういった部分も頭に入れた上でペンギンを飼わないと後から後悔してしまうことになるかもしれませんね。
ペンギンの臭い
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ペットとして飼う時に気になるのがやはり『臭い』ですよね。
「ペンギンを飼うならやっぱり室内がいいなぁ」と思ってしまいますが、実はペンギンの臭いはちょっとキツめ。
動物園や水族館でペンギンに近づいた人は分かると思いますが、ペンギンは魚をたくさん食べるせいか体臭が少し生臭いようです。
後、水族館のペンギンの水槽の中は超臭い。ペンギンに触ってみませんか~♪なんて甘言に引っかかって実際にペンギンに触れ合ったら、ぺこぺこ歩いて弱くて可愛い♪みたいなイメージ粉々にされるぞ。危ないので前には立たないでくださいねって言われるんやぞ。冬の厚着くらい余裕で貫通するって。
— V-7 (@anti_earth_bomb) 2017年4月14日
水族館行きたいなー。
カワウソとかペンギンの写真撮りたい!!
でも1つ難題が、、、
カワウソとかペンギンいる所の臭いが嫌いなのだーーーヽ(;▽;)ノ— りっちゃん (@94lineDona) 2015年11月14日
カワウソも似たような臭いがするそうですが、やはり魚と言っても肉食の動物なのでケモノ特有の臭いがどうしても出てしまうみたいですね。
ちなみに一部の水族館ではアロマを使ってペンギン特有の臭いを消しているところもあるようです。
すみだ水族館はアロマの会社と提携していて、水族館の雰囲気にあったアロマがたかれていてすごく良いです
とくに良いのがペンギンコーナーでのアロマがペンギンの臭いを消すように調節された物を使っているため、
ペンギンのあの独特の臭いがしないのです
素晴らすぃ— ぱなし/ニシハラ ナオヤ (@panashi874) 2017年8月6日
「水族館の雰囲気は好きだけどペンギンの臭いがちょっと…」という人はアロマで臭いを調整している水族館なら臭いを気にせずペンギンを楽しめるかもしれませんね。
トイレは覚えない
残念なことにペンギンは特定の場所でトイレをする習性がないので、どこでトイレをするかはペンギンの気分次第。好きなところでトイレをしてしまいます。
なので、犬や猫のようにシートや砂を変えるだけの単純作業ではなく雑巾やデッキブラシを持って毎日掃除をしなければなりません。
毎日の水浴びもペンギンには必要なので、自宅のリビングで飼うのではなく専用の飼育スペースやプールを用意してから飼うのが無難でしょうね。
ペンギンの鳴き声
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臭いがキツいのも意外でしたが、実はペンギンの鳴き声もイメージとは全然違います。
見た目から想像するイメージだと「ピーピー」とか「キューキュー」とかそんな鳴き声を想像しますよね。
しかしそんなイメージを簡単に壊してしまうぐらいペンギンの鳴き声は太くて雄々しいです。
↓太い声で鳴く様子がこちら
こんな感じで「グォー!グォー!」と夜中に鳴かれたら近所迷惑になるのは間違いなさそうです。
しっかりした防音設備を整えるか、近隣の迷惑にならないような場所で飼うなど何か方法を取らないとペンギンの飼育は難しそうですね。
ペンギンに必要な飼育環境
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温度管理は種類によって必要
ペンギンと言えば南極などの寒い地方をイメージしますが、ペットとしてポピュラーな種類のケープペンギンは温暖な気候の動物なので難しい温度管理は必要ありません。
人が快適に過ごせる環境であれば問題ありませんが、冬の寒さはちょっと苦手なので暖まれるようにヒーターやストーブなどの防寒対策をしてあげるといいかもしれませんね。
でも、温暖な気候のペンギンではなくコウテイペンギンなどの寒い地方に生息するペンギンを飼育するなら話は別。冷房室などを用意して徹底した温度管理をしないと命を落としてしまう危険があります。
ペットとしてはあまりに高額なのでコウテイペンギンやアデリーペンギンなどの南極にいる種類をペットとして飼う人はまずいないと思いますが、もし飼ったとすれば夏場の電気代はゼロが3つぐらい増えることになるかもしれませんね(笑)
プールか池があると理想
やはりペンギンを飼う上で理想的な環境は広いプールがあることですね。
自然に生息するペンギンたちは毎日海の中に潜って魚を獲りながら生活しているので、やはり本来あるべき姿で毎日を過ごすのが一番のストレス解消になります。
だからと言って近くの海に放ったらそのまま帰ってこなくなりそうなので、自宅に大きなプールを設置してそこに海水を張って泳がせるのが一番の理想ですね。そこに生きている魚を放って狩りでもさせたらペンギンも大喜びだと思います。
しかし、そんな素敵な生活は夢のまた夢。普通の人なら宝くじに3回ぐらい当たらないとそんな夢のような生活は出来ません。
なので、もしペンギンを飼うとなったら自宅のお風呂に水を張って入れてあげるのが一般的な方法になりそうですね。
まとめ

今回のまとめ…
・ペットとして飼うなら100万円以上はする
・エサ代はおおよそ10000~20000円程度
・飼い主に懐かない可能性あり
・臭いのでこまめな水浴びは必須
・鳴き声が太くて雄々しい
・プールや池があると飼育環境としては理想(浴槽で代用可)
自宅で飼うとなるとなかなか大変そうなイメージですね…犬や猫のように気軽に飼育するというのは難しそうです。
間近でよちよち歩きを見てみたい気もしますが、飼育の大変さを考えれば個人で飼うよりも水族館に見に行った方が無難なのかもしれませんね。