あまり知られていない職業の秘密をその道のプロがぶっちゃけるバラエティ番組『ジョブチューン』。
2018年2月24日放送の今回は『味覚障害の危険性』について味覚治療のスペシャリスト:山村 幸江先生がぶっちゃけてくれました。
味覚障害が引き起こす危険とは一体何なのか。
今回は番組で紹介されたチェック方法や味覚障害と大病の関係性についてまとめてみたいと思います。
味覚障害の簡単なチェック方法

5つの項目で味覚障害の予備軍かチェック
□こってり系・激辛料理が好き
□サプリメントをよく飲む
□ファストフードやインスタント食品をよく食べる
□よくかまないで食べる
□愛用している薬がある
この中で1つでも当てはまるようであれば予備軍の可能性大。
特にこってり系・激辛料理が好きにチェックが付く人はすでに味覚障害の可能性があります。
砂糖水と塩水を使った診断方法
砂糖水:水500mlに砂糖を5g
塩水:水500mlに塩を1g
それぞれの水を作って甘味と塩味の感じ方が正常かどうか判断することが出来ます。
飲んだ時に甘さやしょっぱさを感じなかったり、酸っぱいなどの違う味を感じるようであれば味覚障害の可能性アリです。
味覚障害の危険性

食べ物の味が分かりにくくなる病気『味覚障害』。
自分ではなかなか気づけないので放置されてしまいがちですが、味覚障害をそのままにしておくと知らないうちに大きな病気へ発展してしまう恐れがあります。
例えば、甘味の感じ方が鈍くなってしまうと甘い物を必要以上に摂取してしまうので、
・肥満
・糖尿病
などのリスクが高まります。
また、塩味の感じ方が鈍くなってしまうと味付けがどんどん濃くなってしまうので、
・高血圧
・動脈硬化
・心臓病
・脳梗塞
などのリスクが高まってしまうのです。
ちなみに味覚障害は放っておいた期間が長ければ長いほど治療が難しくなっていくので、味覚障害を感じたら早めの治療・改善が必要です。
予防・改善に効果のある食べ物

味覚障害に効果的な栄養素は『亜鉛』になります。
亜鉛は新しい細胞を作る時に欠かせないミネラルになるのですが、味を感じる細胞『味蕾』は新陳代謝が盛んな細胞なので亜鉛は必要不可欠。
亜鉛が不足してしまうと正常な味蕾が作られなくなってしまうのです。
なので亜鉛が多く含まれる食べ物が味覚障害の治療に効果的とされています。
おすすめの食べ物①:牡蠣
1日に必要な亜鉛の量は、
成人男性:10mg
成人女性:8mg
となりますが、牡蠣なら1日に3~4個食べればこれを補う事ができます。
カキフライなど調理してあるものでもOKです。
おすすめの食べ物②:牛ひき肉(赤身)
一般的な大きさのハンバーグ1個で1日に必要な亜鉛の量をまかなう事が出来ます。
牡蠣:13.2mg
豚レバー:6.9mg
牛ひき肉:5.2mg
卵黄:4.2mg
プロセスチーズ:3.2mg
カマンベールチーズ:2.8mg
油揚げ:2.5mg
納豆:1.9mg
(※可食部100gあたりの含有量)
アルコールの分解には亜鉛が必要となります。
お酒を飲み過ぎると亜鉛不足に陥ってしまうので、お酒を飲む時はほどほどにしておきましょう。
まとめ
今や国民の3人に1人が本人も気づかないような軽度の味覚障害に陥っているそうです。
痛みを感じないので自覚しづらい病気ではありますが、早めに気付ければ治すのも楽なので気になる方は今回のチェック方法をぜひ参考にされてください!