世の中にあるホンマでっかな情報を各分野の評論家たちが発信していく情報バラエティ『ホンマでっかTV』。
2017年3月15日放送の今回は『人間の好き嫌い』をテーマに各分野の先生たちが様々な知識を披露してくれました。
専門的な目線から見れば、
・SNSで嫌われる原因
・嫌いになる脳のメカニズム
なども分かってしまうのだとか。
人間関係に悩む人にとっては、まさに「ホンマでっか!?」と疑いたくなるような事実ですよね。
という訳で今回は『人間の好き嫌い』に関するホンマでっかな情報についてまとめていきたいと思います。
「ランチなう」とツイートすると嫌われる

▼心理学評論家:植木 理恵先生の見解
アメリカにある3つの大学が合同で、
①1443人のツイッターユーザーを対象に43000件のツイートをランダムに見せる
②そのツイートに対してどんな感情を持ったか評価をさせる
といった内容の調査を行ったのですが、
「どうでもいい」
「これつぶやかなくてもいいんじゃない?」
と感じられたツイートは全体の約25%に及びました。
こういったどうでもいい個人的な内容を全世界に向けて公表する行為を、
『サンドイッチツイート』
と呼ぶのですが、このサンドイッチツイートをしてしまうと周りから嫌われてしまう可能性があります。
これは心理学的に見て『3つの配慮』の欠けているからだと考えられています。
「食べてるサンドイッチ美味しいなう」
というツイートを例に説明すると、
①客観性評価のズレ
自分はサンドイッチを食べていることをお知らせしていいぐらいの人間なんだっていう勘違いが生じています。
このツイートを見た人は「この人はそういう人なんだな」という人間像を想像してしまうのです。
②他者時間に対する無配慮
自分のタイミングで「なう」と言われても、それはその人のタイミングであるため他者に対する配慮がありません。
③汎用性配慮の無さ
汎用性というのは『周りに対して役立つ内容かどうか』ということになるのですが、
「○○のサンドイッチが○○な感じで美味しかった」
とつぶやかれていれば汎用性があるということになります。
しかし、「食べてるサンドイッチ美味しいなう」では誰の役にも立ちません。
これはSNSの話だけではなく、普段の会話においても気を付けなければならないポイントです。
例えば、
「私って魚食べられない人じゃないですか。」
といった発言がそうですね。
本人はよかれと思って言ってますが周りには嫌われてしまうのです。
日本のSNS上で嫌われるのはネガティブ投稿や忙しい自慢

▼マーケティング評論家:牛窪 恵先生の見解
あるインターネットサイトで10~40代を対象に『会社の同僚や身近な人たちの投稿で不快に思う内容』の調査をしてみたところ、
1位:仕事にまつわるネガティブな投稿
→20.7%
2位:仕事の充実さをアピールする投稿
→17.9%
3位:日常の忙しさをアピールする投稿
→16.1%
4位:自分で撮った写真の投稿
→10.6%
5位:プライベートのネガティブな投稿
→10.1%
6位:プライベートの充実アピール投稿
→6.7%
という結果が出ました。
実際に調査してみると『プライベートの充実をアピール』することに対して不快に思う人の割合は全体の約7%ほどしかいなかったのです。
つまり、日本のSNSでは『リア充アピール』をするよりも『ネガティブな発言や忙しさ自慢』の方が嫌われる可能性が高いという事が言えるのです。
メールをすぐ返信する人は嫌われる

▼生物学評論家:池田 清彦先生の見解
メールをすぐに返す人は意外と嫌われます。
メールが来てもすぐに返さない人って結構いると思いますが、そういう人に対して次から次にメールを返すと、
『自分も早く返さなきゃいけない!』
という気持ちが相手に生じて負荷がかかってしまいます。
それが続くとだんだんとウザがられて嫌われてしまうという訳ですね。
1人だけ目立ったり得しようとするとその集団の中で嫌われる

▼認知科学評論家:中野 信子先生の見解
人の『嫌う』という行動は『集団での生存に好ましいか好ましくないか』という基準で判断されています。
例えば『1人だけ目立って得しようとするとその人は嫌われてしまう』といった感じですね。
集団生存にとって損⇒『妬み』という感情に変わる⇒裏切者として認定される
ちなみに、目立ちたいけど嫌われたくないという場合は他の所で同じぐらい損してる姿を周りに見せる必要があります。
例えば、
・今は大金持ちだけど離婚や借金など辛い過去を経験している
・野球部のエースだけど毎日最後まで残って練習に励んでる
などですね。
全てが完璧のように見えても、
「ここが惜しいな」
「ここで頑張ってるよね」
という所があると周りから好かれやすくなるのです。
嫌いになる理由は男女差がある

▼教育評論家:尾木 直樹先生の見解
嫌いになる理由は男女によって差があります。
女性の場合:大したことないのにやたらと派手に見せたりする女性を嫌う傾向がある
男性の場合:声のトーンが高い男性を嫌う傾向がある
自分が食べた分だけ支払うのが一番人気の支払い方法

▼男性学評論家:田中 俊之先生の見解
女性に対して強引におごろうとする男性は嫌われる傾向があります。
「いいよいいよ」と言ってるのに「自分が出すよ」といった感じですね。
では、女性にとって一番人気のある支払い方法が何なのかというと、
『自分が食べた分だけ払う』
になります。
これは大学生を対象に『デート中の食事の支払い方法』を調査した結果なのですが、
女子学生:自分が食べた分だけ払う
男子学生:女性の分もおごる
という支払い方法が一番人気でした。
この結果から分かることが、
『女性がやって欲しいことを男性がやっていない』
ということです。
要するに、女性としてはおごられたことで「借りが出来ちゃったんじゃないかな」と考えてしまう訳なのです。
▼認知科学評論家:中野 信子先生による補足
人間には『返報性の原理』というモノがあります。
人は何かしてもらったら返さなければいけないという気持ちが必ず生じるので、それが負担となってしまうのです。
▼生物学評論家:池田 清彦先生による補足
これには『コントロールされたくない』という考えがあるからだと思います。
例えば、教授が学生に食事をおごっても学生は何かお返ししようと思いません。
それは教授が学生をコントロールする立場(上の立場)にいるからです。
しかし、学生同士だと対等な立場だから『おごってもらったら返さなきゃいけない』っていう気持ちになってしまうのです。
つまり『誰におごってもらうか』ということが大事だという訳ですね。
利き耳で話を聞く人は信頼されにくく嫌われる

▼印象評論家:重太 みゆき先生の見解
利き耳で話を聞いている人は信頼されにくくて嫌われます。
これは相手の言葉を真剣に聞こうとして耳を傾けた時に、相手を見つめる顔が疑い深い顔つきになってしまうからです。
人には利き手があるみたいに利き耳というモノがあるのですが、どちらの耳で聞くかで脳の使い方が変わってきます。
ふと電話がかかってきた時にサッとどっちの耳で出るかで判断が出来ます。
・左耳(右脳を使って聞く)
→楽しく創造力を膨らます時
・右耳(左脳を使って聞く)
→真剣に集中したい時
その時その時で聞く耳が違うという人は状況によって耳を使い分けている人になります。
楽しく音楽を聴いたりする時は左耳で軽く、英語のリスニングテストとか聞き漏らせない時は右耳のヘッドフォンに力を入れる、みたいな感じですね。
常にハイテンションで面白い男性は女性に嫌われる

▼マーケティング評論家:牛窪 恵先生の見解
あるモバイルサイトで『常にハイテンションで面白い男性をどう思うか』というアンケートを533人の女性を対象に行ったところ、
1位:モテる・女慣れをしていて冷たい感じ 30%
2位:浅く広い友人関係を築いていそう 30%
3位:後先を考えていなさそう 11%
という結果が出ています。
要するに、常にハイテンションな男性は、
・後先を考えないなど思慮深さに欠ける
・浅く広い人間関係を築いていそうで付き合っても長続きしないだろうというイメージがある
・女慣れしていて退屈はしないんだろうけども彼氏にするには向かない
といった理由で女性から嫌われる傾向にあるようです。
嫌いな人は臭くなくても臭く感じる

▼教育評論家:尾木 直樹先生の見解
子どもに嫌われる先生は臭いという風に言われています。
これは子どもに対して『嫌いな先生の嫌いな理由は?』という調査を行った時に、1位の理由が『臭い』だったからです。
しかし、実際に臭いと言われた先生のニオイを嗅いでみても実際には臭くありません。
これは人間の脳が『嫌い⇒臭い』と感じるように出来ているからなんです。
好きな人のニオイ⇒良い匂い
嫌いな人のニオイ⇒嫌な臭い
つまり、ニオイと好き嫌いの感覚は連動しているという訳ですね。
悪口をいっぱい言っても嫌われない人がいる

▼生物学評論家:池田 清彦先生の見解
悪口をいっぱい言っても嫌われない人はいます。
嫌われる悪口と嫌われない悪口をちゃんと使い分けられる人は賢いから周りから嫌われにくいです。
▼認知科学評論家:中野 信子先生による補足
悪口を言う時に『分かりにくく』言う人は嫌われます。
脳はカロリーの消費が激しいのでなるべく節約をしようとするのですが、回りくどく悪口を言われると脳が余計にカロリーを消費してしまうのでそれだけで嫌われてしまうのです。
逆に、みんなが思ってることを一言で簡潔に言える人は好かれます。
みんながなんとなく思っている事はすでに下準備が出来ているので、脳にも負担がかからないからより好まれるという訳ですね。
女性のお世辞を真に受ける男性は嫌われる

▼男性学評論家:田中 俊之先生の見解
女性のお世辞を真に受ける男性は嫌われると思います。
・さすが!
・知らなかった!
・すごい!
・センスいいね!
・そうなんですか!
これらの言葉を『女性が男性に言うと喜ばれるさしすせそ』と呼ぶのですが、
「えー!すごい!知らなかった!そうなんですか?」
なんて女性に言われても、男性が教えてくれる情報はすでに知っている場合がほとんどです。
実際に調査してみても、『男性を立てると物事がうまく進む事が多いと思うか』という質問に対して多くの女性が「上手く進むと思う」と回答しています。
しかし男性の多くがそうは思っていないので、女性のお世辞を真に受けて増長しがちになってしまうのです。
女性のお世辞を男性がダイレクトに受け取ってしまうと男女の間ですれ違いが生まれてしまうので、
「女性の褒め言葉には裏のメッセージがあるんだ」
ということを謙虚に受け止められれば問題ないんじゃないかと思います。
お願いがあると言われて声のトーンが変わる人は嫌われる

▼印象評論家:重太 みゆき先生の見解
「あのーちょっとお願いがあるんだけれど」って言われた時に声のトーンが変わる人は嫌われる傾向があります。
Aさん「あのー、ちょっとお願いがあるんだけれど」
Bさん「・・・ん?何?」
Aさん「イチゴたくさん貰ったから貰って欲しいの」
Bさん「イチゴ大好き!」
最初の反応で「・・・ん?」という間があったり「何?」のトーンが下がる人はいざという時に裏切るなという印象を相手に与えてしまいます。
これに対して、
Aさん「あのー、ちょっとお願いがあるんだけれど」
Bさん「え!何!何!」
Aさん「イチゴたくさん貰ったから貰って欲しいの」
Bさん「イチゴ大好き!」
声のトーンが最後まで変わらない人はいざという時も良い人なんだなという印象を相手に与えます。