ホンマでっかTVでおなじみの人気コーナー『アナタはどっち派?得するホンマでっか』。
2016年2月3日放送の今回は『おにぎりの海苔』をテーマに各専門分野の先生方とホンマでっかTVのメンバーたちが様々な意見を交わしました。
おにぎりの海苔はパリパリが良いのか、それともしっとりが良いのか。
今回はその内容についてまとめてみたいと思います。
ホンマでっかメンバーはどっち?

しっとり派
・マツコデラックス
・磯野貴理子
・吉田敬(ブラマヨ)
・マギー
・安田顕
・篠井英介
・明石家さんま
・小杉竜一(ブラマヨ)
パリパリ派
・浅野和弘
それぞれの意見は?

しっとり派の主張
小杉竜一
・美味しさよりもパリパリ食感の方に意識がいっちゃう。それにパリパリだと上顎やノドに貼り付くことがある。
明石家さんま
・パリパリは食べてると海苔が下にこぼれてしまう。
パリパリ派の主張
浅野和弘
・しっとりは食べてると海苔が手にくっつくし、食べ終わった後も唇に海苔が付いてて嫌。
各分野での見解は?

環境評論家:武田 邦彦先生の見解
おにぎりの海苔はしっとりの方が良い!
海苔というのは濡れた状態で食べるのが本来の姿なので、どちらかと言えばしっとりの方が正しいです。
海苔はたんぱく質が豊富…
海苔にはたんぱく質が豊富に含まれています。
海苔:100g=たんぱく質:約40g
豚肉:100g=たんぱく質:約20g
同じ分量の豚肉と比較すると分かるように、海苔に含まれるたんぱく質の量は豚肉の約2倍。
つまり、おにぎりという食べ物は炭水化物とたんぱく質を同時に摂取することが出来るとても栄養バランスの良い食べ物だということが言えるのです。
統合医療評論家:亀井 眞樹先生の見解
おにぎりの海苔はパリパリの方が良い!
素手でおにぎりを握るのは愛情が籠っていて良いことなのですが、素手で握ると時間の経過とともにたくさんのバクテリアが繁殖してしまいます。
その周りをもし海苔で包んだ状態にしてしまった場合、保温効果が発生してしまうのでバクテリアが余計に繁殖してしまいます。
そのため衛生的に考えるとおにぎりはパリパリ派の方がお得ではないかと考えられます。
現代における衛生環境の改善…
ウイルス感染による肝臓の疾患に『A型肝炎』という病気があります。
これは食べ物の衛生環境に影響を受けやすい病気になるのですが、昭和50年代頃からA型肝炎にかかる人が急激に減少しています。
今回のおにぎりの握り方にしてもそうですが、現代における衛生環境の改善がA型肝炎の減少に繋がったのではないかと考えられています。
心理評論家:植木 理恵先生の見解
おにぎりの海苔はしっとりの方が良い!
小さい頃に遠足や運動会でしっとりしたおにぎりを食べていた世代は、大きくなってしっとりしたおにぎりを食べた時にノスタルジア(過ぎ去った時代を懐かしむ気持ち)を感じます。
このノスタルジアを感じると『懐かしさ』という特殊な味覚が働くのですが、この特殊な味覚が働くことによっておにぎりを美味しく食べることが出来るのです。
小さい頃と同じ様式で食べることは心理学的に特別な満足感がプラスされることが分かっているので、今回のおにぎりに限らず他の食べ物においても同じことが言えるでしょう。
脳科学評論家:澤口 俊之先生の見解
おにぎりの海苔はパリパリの方が得!
口の中の触覚刺激というモノはとても重要で、
『口の中の触覚刺激の衰え=認知症の兆候』
であることが最近の脳科学の研究で分かっています。
また、パリパリとした食感だけでなくこぼれてしまいそうな海苔をこぼさないように口を動かすことも大事です。
口の中に刺激を与えたり、動かしたりする行動は認知症の予防にもつながるので脳科学的にはパリパリの方がお得だと言えるでしょう。
ちょっと豆知識

印象評論家:重太 みゆき先生の見解
若い世代の人ほどパリパリ好きが多い傾向にありますが、その理由はお母さんの『おにぎりの握り方』に原因があると言われています。
素手で握って海苔も先に巻く=しっとり派の人が多い
ラップで握って海苔を別に渡す=パリパリ派の人が多い
昔は素手でおにぎりを握るのが普通の時代でしたが、最近では衛生面が考慮され『ラップで握って後から海苔を巻く』ことが学校で推奨されるようになってきています。
まとめ

・しっとりの方がノスタルジーを感じて満足できる
・パリパリの方が認知症の予防につながる
・パリパリの方が菌の増殖を抑えられる
どちらかといえば『おにぎりの海苔はパリパリの方が良い』という結論になりました。
コンビニなどで買う時は気にしなくてもよさそうですが、おにぎりを素手で握る時は衛生面に気を配った方が良いのかもしれませんね。