世の中にあるホンマでっかな情報を各分野の評論家たちが発信していく情報バラエティ『ホンマでっかTV』。
2016年9月14日放送の今回は『結婚』をテーマに各分野の先生たちが様々な知識を披露してくれました。
専門的な目線から『結婚』を見れば、
・独身女性の方が幸福度が高い
・年の差婚は離婚しやすい
・配偶者の年齢で寿命が変わる
という意外な見方も出来るのだとか。
「結婚=幸せ」と考えている人からすれば、まさに「ホンマでっか!?」と疑いたくなるような事実ですよね。
という訳で今回は結婚に関するホンマでっかな情報についてまとめていきたいと思います。
結婚することで精神面がマイナスになる

▼心理評論家:植木 理恵先生の見解
アメリカとフランスの大学が共同で『結婚』に関する研究を行ったのですが、
①自立心がある
②自分で楽しみを見つけることが出来る
③自分のことを自分でコントロール出来る
この3つの条件が揃っている独身者の場合に限り、『既婚者よりもはるかに幸福度が高い』というデータが出ています。
一般的に、
・独身=不幸
・既婚=幸せ
と言われていますが心理学で見るとこれは『結婚神話』です。
結婚すれば幸せになって寿命が延びると思われがちなんですが、一定数(※)の人は結婚するとかえって寿命を短くしてしまうのです。
(※一定数 = 植木先生が用意したデータでは1600人中105人)
結婚の一番のメリットは『結婚』に縛られないこと

▼法律評論家:堀井 亜生先生の見解
結婚は幸せな事だけではありません。
他人と暮らすわけですから『我慢』や『妥協』など大変なことも数多くあります。
しかし結婚をしたことがない人はそういった現実を体験をしたことがないので、
・結婚式をする
・子供を産む
・家を買う
などの結婚に関する楽しい情報ばかりが周りから入ってきてしまい、その憧れから逃れられず辛い思いをしてしまうのです。
SNSの結婚報告にイライラ

▼マーケティング評論家:牛窪 恵先生の見解
実は20代未婚女性の3人に1人はSNSの『友人の結婚報告』にイライラしているというデータがあります。
突然の結婚報告といえば昔は女子会や年賀状が主流だったので報告を受ける前に多少の心構えが出来ていたのですが、最近ではSNSで結婚報告をする人が増えているのでいきなりその事実を知る人が急増しています。
一部ではこの事を『婚テロ』と呼んでいて、
・SNSのアイコンがある日突然、花嫁衣装に変わる
・婚約指輪、婚姻届の画像がSNSに投稿される
こういった内容のことをされるとイラッとしてしまうそうです。
ちなみに、未婚女性の4人に3人は友達の結婚について、
「何でこの子が私より先に結婚したんだ?」
と思っているというデータもあります。
結婚に対する幸福度をお金に例えると

▼経済評論家:門倉 貴史先生の見解
ある研究で、独身者が既婚者と同じ幸福感を得るためには現在の年収からいくらアップすれば良いのか試算が行われたそうです。
その結果、同じ幸福感を得るために必要な金額は43万円だということが分かりました。
美女と野獣カップルは離婚率が高い

▼心理評論家:植木 理恵先生の見解
夫婦というものはお互いに同じ程度のモノを与えあうのが理想とされています。
もしくは、専業主婦のように完全に役割を棲み分けている夫婦も上手くいきやすいです。
そのため、夫婦間のどこかに不平等を感じてしまうと離婚をしてしまう可能性が非常に高くなってしまうのです。
年の差婚は上手くいかない

▼男性学評論家:田中 俊之先生の見解
育った文化や学歴などが似ていれば似ているほど相手との関係が上手くいきやすいと言われています。
その観点から考えると年の差婚は現実として厳しいモノになると考えられます。
例えば、40代の独身男性が若くてキレイな奥さんが欲しいと思ったとしても相手との歳が離れすぎているため、
・価値観が違う
・会話が嚙み合わない
といった点でお互いにズレが生じてしまいます。
それにそもそも『若い女性が年配の男性を選ぶのか』というところが問題です。
都内の女子大生を対象にして『40代男性の印象』がどんなものなのか実際に調査を行ってみたのですが、その際以下のような答えが返ってきました。
・1人で外食しているとナンパしてくるのが40歳前後の男性です。「いい年こいて止めな」と思います。
・『女子大生に40代男性がモテる』とマスコミが騒いでいたが絶対に無理。なんでそんな話になったか分からない
・大沢たかおだったら合格
7歳以上の年の差婚は離婚率が高い

▼法律評論家:堀井 亜生先生の見解
今までいろんな夫婦を見てきましたが7歳以上の年の差がある夫婦は離婚率が高い傾向にあります。特に男性が年上の場合に多いです。
なぜこのような現象が起きるのかというと、7歳以上年上の中年男性というのは『同世代の女性から選ばれなかった人』だからではないかと考えられます。
なぜ選ばれなかったのかというと、
・性格がウザい
・武勇伝を語りたがる
・「俺が」がうるさい
などの『難』があるため、同世代の女性から敬遠されてきたのです。
ちなみに逆も言えて、同世代の男性と結婚できない女性もどこかに『難』があるのではないかと考えられます。
そういった女性は年上の男性に手を伸ばして、周りに自慢できるような男をつかまえる傾向があります。
男性の結婚相手は年下の方が長生きする

▼脳科学評論家:澤口 俊之先生の見解
男性の場合、若い女性と結婚した方が長く生きられます。
仮に妻が同い年の場合を通常だと考えると、
・妻が年上の場合 → 亡くなるリスクが1.2倍まで増加
・妻が年下の場合 → 亡くなるリスクが0.8倍まで減少
となります。
女性の結婚相手は同い年の方が長生きする

▼脳科学評論家:澤口 俊之先生の見解
女性の場合は男性と逆で、同い年の男性と結婚した方が長く生きられます。
仮に夫が同い年の場合を通常だと考えると、
・夫が年上の場合 → 亡くなるリスクが1.1倍まで増加
・夫が年下の場合 → 亡くなるリスクが1.3倍まで増加
となります。
婚約指輪をケチると結婚が長続きする

▼経済評論家:門倉 貴史先生の見解
実は婚約指輪をケチるカップルは婚約生活が長続きします。
例えば婚約指輪にかける費用が
Aさん:20~40万円
Bさん:10万円以下
とした場合、Aさんの方が離婚率が1.3倍も高いというデータが出ているのです。
そして婚約指輪だけでなく、結婚式もケチった方が長続きします。
結婚式にかける費用が、
Aさん:200万円以上
Bさん:50~100万円
とした場合、Aさんの方が離婚率が3.5倍も高いというデータが出ています。
これは理由も分かっていて、派手な結婚を望む人は『見栄っ張り』の傾向にあることが原因です。
つまり、結婚後も見栄を張り続けるので金銭面で問題が起きてしまい夫婦の仲が悪くなってしまうのです。
既婚者は『がん』になっても長生きする

▼生物学評論家:池田 清彦先生の見解
73万人を対象にハーバード大学がある調査を行ったところ、既婚者はがんの転移率が17%下がるということが分かりました。
独身だと会話したり悩みを聞いてくれる人がいませんが、夫婦だと会話もできるし悩みも共有できますからね。
そういった部分で精神的に安定することが出来るので、免疫力が向上したのではないかと思われます。
落ち着きがないと男性は幸せになれない

▼男性学評論家:田中 俊之先生の見解
男性が抱えている問題は「まず落ち着いてください」という言葉から入ると解決する可能性が高いです。
門倉先生の指輪や結婚式をケチる話があったと思いますが、あれも男性が勝手に見栄を張ってしまった1つの例です。
女性が本当に望んでいる事を聞かずに見栄だけで行動する男性多いので、冷静に落ち着いて考えて本当に必要な行動を行うことが大事なのです。
結婚願望が強い女性は不倫しやすい

▼法律評論家:堀井 亜生先生の見解
独身女性が既婚男性と不倫する一番の理由は『結婚に対する強い憧れ』ではないかと考えられます。
例えば、家庭が上手くいっていない男性を結婚願望の強い女性が見てしまうと、
「彼のことを助けてあげたい!」
と思ってしまい、その人のことを好きになってしまうのです。
それに結婚願望のない遊び人のような人よりも家庭が上手くいっていない既婚者の方が子供の話や奥さんの悪口を聞いたりする機会があるので、より結婚生活に対するイメージしやすくなるのです。
妻に先立たれた夫は亡くなる確率が高い

▼生物学評論家:池田 清彦先生の見解
妻に先立たれた夫が1年以内に自分の命を絶つ確率は独身者の66倍も高いというデータがあります。
妻に先立たれた夫については他にも恐ろしいデータがあって、
1年以内にうつ病になる確率 → 15%上昇
半年以内に亡くなる確率 → 40%上昇
というデータもあります。
女性の場合はしばらく落ち込んでも後から元気になるのですが、男の場合は妻がいなくなると精神的に病んでしまうことが多いのです。
結婚の中に幸せを見つけようとするのはNG

▼心理評論家:植木 理恵先生の見解
『結婚さえすれば幸せになれる』と思っている人ほど結婚には向かないと思います。
『結婚』というのはたくさんある幸せの中の一部にしか過ぎません。
その考えのまま結婚すると、後になって「結婚が全てじゃなかった」ということに気付くのでとても危険です。