つぶらな瞳ととがった鼻が可愛らしい『ハリネズミ』
ネットでその可愛さが話題になり、最近ではペットとして飼う人もかなり増えて来ましたよね。
小さくて飼いやすそうなイメージがあるので「1人暮らしのお供に飼えないかな」と検討している人も多いんじゃないかと思います。
でもハリネズミって気軽に飼える生き物なのかよく分からないですよね。人間になつくのかもちょっと気になるところです。
飼ってみて意外と飼育が大変だったり、全くなついてくれなくてちょっと寂しかったり…
という訳で、今回はハリネズミの飼い方や性格について詳しく調べていきたいなと思います。
ハリネズミの値段
出典:https://goo.gl/uNX2yT
まず飼う前に気になるのがハリネズミの販売価格ですよね。
ペットとして大人気のカワウソみたいに100万円もするなら気軽に飼育なんて無理な話です。
カワイイし、最近は人気もあるし結構なお値段がするのでは…と思ってしまいますが、実際はそこまで高くはありません。
と言っても10000~40000円ぐらいのお値段はします。
ハムスターのような値段を想像していた人は高く感じるかもしれませんが、犬や猫と比べれば全然高くはないですね。
それにゲージやエサなどの初期費用も10000円程度で済むので一人暮らしのお供として気軽に飼育が出来ますね。
ハリネズミのエサ
一人暮らしをしている人の中には生活費にあまり余裕がないという人も多いはず。そんな状況ではたくさんエサを食べる動物を飼うなんてちょっと無理がありますよね。
でもハリネズミのエサ代はとってもリーズナブルで、月にかかる費用は大体1000~2000円程度。
これくらいの値段なら安心してハリネズミを飼育することが出来ますよね。
ハリネズミの食べ物…
主食:ハリネズミ専用フード
肉類:ささみ、レバー、ハツなど
野菜:ニンジン、かぼちゃ、キャベツ、サツマイモ、小松菜など
果物:リンゴ、バナナ、梨など
昆虫:ミールワーム、コオロギ、ピンクマウスなど
その他:カッテージチーズ、ヨーグルト、ゆで卵
[aside type=”warning”]与えてはいけない食べ物…
タマネギ・ニラ・ニンニクなどのネギ類、チョコレート、ナッツ、アボカド、ブドウ、梅、牛乳など。その他人間が食べるように加工された食品などは基本的にNG。
虫が大好物
ハリネズミはモグラに近い生き物ということもあって野生では主に虫を食べます。
そのためエサとして虫をあげればとても喜びますし、ストレスの解消にもつながるので飼育する上で飼い主に虫の耐性があるかどうかは結構重要になってきます。
虫嫌いの人でもハリネズミ専用フードだけで飼育をすることは出来なくもないですが、ハリネズミにとって理想の食生活ではないので飼育するには虫に慣れるため努力が必要になってくるかもしれませんね。
(虫はどんなに頑張っても絶対に無理!!という人はカッテージチーズやささみ、ゆで卵などの動物性たんぱく質でも一応代用は出来るみたいです。)
ハリネズミの性格
なつくかどうかはその子次第
やはりペットして飼う上で気になってくるのが自分になついてくれるのかというところですよね。
家に帰って一息ついた時にペットが近寄って来てくれたら一日の疲れも一気に癒されちゃいます。
↓飼い主にベタ慣れの様子はこちら(0:30ぐらいから飼い主に甘えてきます)
こんな無防備でされるがままのハリネズミを見てしまったら誰でも飼いたくなっちゃいますよね。
しかし、残念ながらハリネズミは警戒心が強い生き物なので基本的にはなつきません。
個体によって性格は様々なのでなついてくれる子も中にはいますが、なつく事を前提に飼ってしまうとガッカリする可能性の方が高いです。
ハリネズミは見ているだけでもじゅうぶんカワイイ動物なので、飼う時は犬や猫のように『ふれあいたい』ではなく、ハリネズミのカワイイ姿を『観察したい』といった気持ちで飼い始めた方がいいかもしれませんね。
しつけはできない
ハリネズミは基本的にしつけが出来ません。
自由気ままな気分屋さんなので、残念ながら犬や猫のように名前を呼んでも来ることはありません。
でもキレイ好きな性格なのでトイレは覚えてくれることがあります。
トイレを覚えるか覚えないかで掃除の頻度も大きく変わってくるので、一人暮らしの場合は特にトイレの場所を覚えさせたいところですね。
トイレトレーニングのコツ…
トイレの場所を『覚えさせる』のではなく、いつもトイレをしてる場所にトイレを『移動してあげる』のが肝心です。
違うところでトイレを始めたらそこにトイレを移動させる、これを繰り返していくうちに決まった場所でトイレをするようになります。
主な活動時間は夜
ハリネズミは夜になると活発に動く夜行性の動物。そのため昼間はずっと寝て過ごします。
そう考えると日中に家を空ける一人暮らしの人にとってお世話は比較的簡単な方なんじゃないかと考えられますね。
夜行性動物を一人暮らしで飼うメリット・デメリット…
▼メリット
・忙しい昼間にお世話をしなくてもいい
・飲み会などで帰りが遅くなっても安心
▼デメリット
・夜中でも活発に動くので少しうるさいかも
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ハリネズミの鳴き声
出典:https://goo.gl/uNX2yT
1人暮らしだと気になってくるのがやっぱりペットの鳴き声。
マンションなどの集合住宅に住んでいるとペットの鳴き声で近隣トラブルに発展しないかな…と不安に思ってしまいます。
でもハリネズミは基本的に大きな鳴き声を発する事がないので気にする必要はありません。
たまに小さく「ピーピー」や「シューシュー」と鳴くことがありますが、隣の家まで響くことはありませんし、飼い主がストレスに感じることもないと思います。
↓実際に鳴いている様子はこちら
鳴き声で分かるハリネズミの気持ち…
▼ピーピー
何かに甘える時の声です。赤ちゃんであれば母親を呼ぶ時、成体のオスであれば求愛の時にも同じような声を出します。
▼シューシュー
威嚇している時の声です。ストレスを感じている時なので原因となるもの取り除いてあげる必要があります。
また、この時に近寄ると針が刺さったり噛まれたりするのでそっとしてあげましょう。
▼キューキュー
何かに困っている時の声です。ご飯や水をおねだりする時や体に不調をきたしている時の鳴き声なので状況を見極めて悩みを解決してあげましょう。
病気やケガの場合も考えられるので、その時は病院に連れて行く必要があります。
▼クンクン
機嫌が良い時の声です。非常に良い状態と言えるので現状をキープしてあげましょう。
ハリネズミの臭い
鳴き声と同じぐらい気になってくるのがペットの臭いですね。
1人暮らしだとたいてい1Rや1Kなどの間取りになるので同じ空間で過ごすことになると思います。
もし臭いの強いペットを飼うとなれば毎日その臭い嗅ぐハメに…友達を呼んだ時に「この部屋臭い!」なんて言われたらちょっとショックですよね。
しかしハリネズミ自体はほとんど体臭がないのでその点は安心です。
でも、ハリネズミの糞尿や食べ残したエサをそのまま放置してしまうとかなり臭くなるのでこまめな掃除は必要です。
「忙しくてこまめな掃除が出来ない…」という人は糞尿の臭いが和らぐ消臭成分配合の水飲ませたり、消臭剤をゲージの周りに置いておくなどの対策が必要かもしれませんね。
ハリネズミの飼育環境
こまめな温度・湿度管理
ハリネズミの飼育で大事なのが温度・湿度管理です。
これが一人暮らしで飼う際に一番重要なことになるのですが、
・室温を26度前後に保つ
・湿度は40~60パーセント
これが出来ないとハリネズミが命を落としてしまう危険性があります。
そのためゲージの中には温湿度計を必ず用意して、この環境を維持できるように保つ必要があります。
温度と湿度の対策…
▼暑い夏場の場合
エアコンフル稼働一択。ドライにしておけば湿度対策にもなります。
▼寒い冬場の場合
エアコンフル稼働では温度が上がり切らないことがあるので、ヒーターやサーモスタッドで適温になるようにしてあげましょう。
一人暮らしなら外出中はエアコンを切ることが出来ますが、ハリネズミの飼育を始めたらそういう訳にはいきません。
不在時もハリネズミのために室内の温度・湿度を保つ必要があるので電気代は確実に飼う前と比べて高くなるでしょうね。
診てくれる病院を探す
ケガや病気は少ない方なので病院に連れていくのが大変だったり、治療費がかさむような事はあまりありません。
しかし、問題なのは診てくれる病院の少なさです。
思っている以上にハリネズミを診てくれる病院は少ないので、飼育を始める際は必ず近くに見てくれる病院がないか確認した方がいいでしょう。
特に飼い始めはハリネズミの飼育に慣れていないので何が起きるかわかりませんからね。
まとめ
今回のまとめ…
・初期費用は全部込みで20000~50000円ぐらい
・エサ代は月に1000~2000円ほど
・なつくかどうかは飼ってみないと分からない(基本なつかない)
・しつけは無理だがトイレを覚えさせるのは可能
・夜行性なので一人暮らし生活リズムでも飼いやすい
・鳴き声は特に気にならない
・ハリネズミ自体は臭わないが掃除しないとかなり臭くなる
・温度と湿度の管理は徹底(電気代が高くなる覚悟が必要)
・飼う前に診察可能な病院をチェック
気をつけなければいけない点はいくつかありますが、ハリネズミは一人暮らしでもじゅうぶんに飼育が可能な生き物のようです。
なつくかどうかはやはり飼ってみないと分かりませんが、もしなつかない子だったとしてもハリネズミの行動を見ているだけで癒されるので、飼育する際はそういった心構えで臨んだ方がいいかもしれませんね。