最近ペットとして人気上昇中の『ハリネズミ』
背中のトゲトゲが特徴的でネズミのようにチューチューと鳴きそうなイメージのある動物ですが、実はハリネズミってネズミじゃないんです。
見た目も名前も完全にネズミなのにネズミではない…一体どういうことなんでしょうか。意味が分からないですよね。
という訳で今回はハリネズミが本当は何者なのかという点について詳しく調べてみたいと思います。
ハリネズミとモグラの共通点

ネズミの背中に針を付けたような見た目をしているハリネズミですが、モグラの方が行動や特徴に似ている部分が多いので「モグラの仲間なんじゃないか?」と言われているようです。
それぞれの動物の特徴…
▼ハリネズミの特徴
・歯はやわらかくて伸びることはない
・地中で生活しないが穴を掘る習性がある
・雑食性だが木の実をかじって食べたりしない。虫が大好物
▼ネズミの特徴
・歯が鋭くて一生伸び続ける
・地面に穴を掘る習性はない
・雑食性で木の実なども好んで食べる
▼モグラの特徴
・歯はやわらかくて伸びることはない
・地面に穴を掘って生活する
・虫が主食でミミズやコオロギなどを好んで食べる
ハリネズミとモグラが似ていると言われる部分を主に挙げてみましたが、確かにネズミとはほとんど似てないですね。モグラの方が似ている部分が多いです。
それによく言われてみればとがった鼻もモグラの物に近い形をしてますよね。
生物学で見た場合
では実際に生物学として見るとどうなんでしょうか。
ハツカネズミ(※):ネズミ目ネズミ科
モグラ:トガリネズミ形目モグラ科
ハリネズミ:ハリネズミ目ハリネズミ科
(※ネズミは総称なので代表としてハツカネズミを選びました)
みんなバラバラですね…どこもかすっていません。
3種類とも赤の他人?と思ってしまいますが、実はモグラとハリネズミは少し前まで同じ『食虫目』に分類されていたのでモグラとハリネズミは同じグループに属していたのです。
関係性を分かりやすく例えるなら、ネズミはただのそっくりさんでモグラは遠い親戚のおじさんといった感じでしょうか。
ネズミとは見た目がそっくりなんでかなり親近感が湧いちゃいますが、血は繋がっていないので結局は赤の他人になってしまうという訳なのです。
名前の由来

「じゃあなんでハリネズミなんてややこしい名前つけたんだ!」
と考える人も多いと思いますが、実は動物の和名の付け方って結構単純で見た目や特徴をそのまま適当につけてることが多いんです。
適当な和名の一例…
▼デブスナネズミ

出典:https://goo.gl/Q21ny8
理由:デブだから
▼スベスベマンジュウガニ

出典:https://goo.gl/Ce2Rr1
理由:スベスベしたマンジュウみたいだから
▼オジサン

出典:https://goo.gl/MbTVrW
理由:前から見た顔がおじさんみたいだから
ハリネズミも針が付いてるネズミみたいな生き物だからハリネズミと命名されたみたいですね。
ちなみにハリモグラに改名すれば丸く収まりそうですが、実はハリモグラという動物がすでに存在するので改名は不可。
↓こちらがハリモグラ

出典:https://goo.gl/nE5odX
ハリネズミとして定着してますしイメージもピッタリなので、ハリネズミの名前が改名されることは今後もなさそうですね(笑)
まとめ

今回のまとめ…
・ハリネズミの生態はネズミよりもモグラに似ている
・名前の由来は見た目から適当に付けられた
ハリネズミがネズミだと思ってた人にとってはちょっと意外な内容だったと思います。
今回のハリネズミのように動物の和名は適当に付けられてることが多いので、勘違いされて生きている動物が他にもひょっとしたらいるかもしれませんね。